⚠️ 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。
1行でいうと
ボラギノールにはステロイドを含むAとステロイドを含まないMがあり、プリザエースにはさらに止血成分が配合されています。成分の違いを整理しました。
- 痔の市販薬として、ボラギノールとプリザエースのどちらにするか迷っている方
- ボラギノールA・Mの違いがよく分からない方
- 症状に合わせた痔の薬の選び方を、成分から理解したい方
デリケートな悩みだからこそ、正確な情報を
痔の症状は相談しにくい悩みの一つであり、市販薬の情報をインターネットで調べる方が多いテーマです。ボラギノールとプリザエースは、この分野の定番ブランドとして知恵袋や比較記事で頻繁に取り上げられています。
本記事では、それぞれの成分を確認しながら、違いを整理していきます。
3製品の成分比較
| 項目 | ボラギノールA軟膏 | ボラギノールM軟膏 | プリザエース軟膏 |
|---|---|---|---|
| ステロイド成分 | プレドニゾロン酢酸エステル0.5mg/g | なし | ヒドロコルチゾン酢酸エステル0.5g/100g |
| 局所麻酔成分 | リドカイン30mg/g | リドカイン | リドカイン3g/100g |
| 止血成分 | なし | なし | 塩酸テトラヒドロゾリン0.05g/100g |
| 製造販売元 | 天藤製薬 | 天藤製薬 | 大正製薬 |
| その他 | アラントイン、 ビタミンE酢酸エステル |
グリチルレチン酸、 アラントイン、 ビタミンE酢酸エステル |
クロルフェニラミンマレイン酸塩、 l-メントール、 クロルヘキシジン塩酸塩等 |
(※「止血成分」である塩酸テトラヒドロゾリンは、血管を収縮させることで出血を抑える働きがあるとされる成分です。「ステロイド成分」は、出血・腫れ・かゆみの原因となる炎症を抑える成分です。)
この3製品で最も注目したいのは、プリザエースだけが止血成分(塩酸テトラヒドロゾリン)を配合している点です。ボラギノールA・Mはいずれも止血成分を含んでおらず、炎症やかゆみ・痛みへの対応が中心の処方になっています。
選び方の一般的な考え方
用途を踏まえると、次のような整理ができます。
- 腫れ・かゆみ・痛みが中心で、比較的穏やかな処方を求める→ ステロイドを含まないボラギノールMのような製品が候補になります
- 炎症を強力に抑えたい→ ステロイドを含むボラギノールAやプリザエースのような製品が候補になります
- 少量の出血が気になる→ 止血成分を含むプリザエースのような製品が候補になります
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。症状が重い場合や、判断に迷う場合は、自己判断で選ばず、薬剤師に相談することをおすすめします。
まとめ
ボラギノールA・Mは、ステロイドの有無によって処方が分かれ、プリザエースはさらに止血成分を配合している点が特徴です。症状の程度(炎症の強さ、出血の有無)に応じて選ぶことが一般的な考え方になりますが、いずれもステロイド配合品は長期連用を避け、出血を伴う症状が続く場合は自己判断せず医療機関を受診することが大切です。
注意点1:ステロイド配合品の長期連用は避ける
ボラギノールAやプリザエースに含まれるステロイド成分は、短期間の使用であれば副作用の心配は少ないとされていますが、他の部位のステロイド外用薬と同様に、長期間の連続使用は避けることが望ましいとされています。症状が改善しない場合や、長引く場合は、自己判断で使用を続けず、医師・薬剤師に相談してください。ステロイドの強さのランクについては、リンデロンVsとメディクイックHの違い、ムヒ・ウナコーワの違いを徹底比較でも解説しています。
注意点2:出血を伴う症状は自己判断せず受診を
痔だと思っていた出血が、実は他の重大な病気(大腸の病気等)による症状であるケースも指摘されています。市販薬で症状が一時的に改善したとしても、出血を伴う症状が続く場合や繰り返す場合は、自己判断で市販薬に頼り続けず、医療機関(肛門科・消化器科等)を受診することを強くおすすめします。

備考
- 本記事は特定商品の購入を推奨・誘導するものではなく、成分の一般的な特徴を客観的に整理した情報提供です。「どちらが優れている」といった優劣の判断を示すものではありません。
- 出血を伴う症状の背景にある病気の可能性については、一般的な注意喚起であり、個別の診断を示すものではありません。
- 記載した成分・用法用量は、2026年9月時点で天藤製薬・大正製薬の公式サイト・添付文書情報により確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更により内容が変わることがあるため、実際に使用する際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断・治療方針を示すものではありません。出血を伴う症状がある場合は、自己判断で市販薬を使い続けず医療機関を受診してください。
参考情報(調査日: 2026-09-17)
※本記事の内容は上記情報源に基づく執筆時点(2026年9月17日)の情報です。製品の処方・パッケージは予告なく変更されることがあるため、最新情報は各社公式サイト・お手元の添付文書でご確認ください。


