ラミシールとブテナロックの違いを比較

肌トラブル・虫刺され・傷
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⚠️ 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。

1行でいうと

ラミシールとブテナロックは、どちらも「アリルアミン系」という同じ系統の抗真菌成分を配合していますが、成分自体は異なります。成分の違いと注意点を整理しました。

  • 水虫の市販薬として、ラミシールとブテナロックのどちらにするか迷っている方
  • 水虫薬の成分の違いを客観的に理解したい方
  • 水虫かどうか自分で判断できずに悩んでいる方

同じ系統でも、成分名は違います

水虫の市販薬として広く知られているラミシールとブテナロックは、比較サイトや薬剤師コラムでたびたび比較の対象になります。どちらも「白癬菌(はくせんきん)」と呼ばれる水虫の原因菌に対して優れた効果を持つとされる、アリルアミン系という同じ系統の抗真菌成分を配合していますが、成分名そのものは異なります。

本記事では、両者の成分を確認しながら違いを整理していきます。

2製品の成分比較

項目 ラミシールATクリーム ブテナロックVαクリーム
主成分 テルビナフィン塩酸塩(10mg/g) ブテナフィン塩酸塩(10mg/g)
その他の成分 かゆみ止め(リドカイン)、
抗炎症成分(グリチルレチン酸)、
殺菌成分等
ジブカイン塩酸塩(2mg/g)、
クロルフェニラミンマレイン酸塩(5mg/g)、
グリチルレチン酸、
l-メントール、
クロタミトン、
イソプロピルメチルフェノール等
剤形 クリーム クリーム
製造販売元 全薬グループ(サンファーマ系) 久光製薬
系統 アリルアミン系抗真菌成分 アリルアミン系抗真菌成分

(※「抗真菌成分」とは、水虫の原因となるカビの一種(白癬菌)を殺菌する成分です。「アリルアミン系」は抗真菌成分の分類の一つで、白癬菌の細胞膜の合成を妨げることで効果を発揮するとされています。)

2製品は同じアリルアミン系という系統に属しますが、テルビナフィン塩酸塩とブテナフィン塩酸塩という、成分名としては異なる薬剤です。作用の仕組みは近いとされていますが、化学構造が異なるため、体質によって合う・合わないが分かれることもあります。

選び方の一般的な考え方

用途を踏まえると、次のような整理ができます。

ラミシールとブテナロックは、どちらも水虫の原因菌に作用する抗真菌成分に加え、かゆみを和らげる成分を配合した水虫薬です。どちらが優れているとは言えないため、価格や個人の好みなどの事情に合わせて選び分けることをおすすめします。

また、どちらのブランドにもいくつかの剤形(液・クリーム・スプレー*)があり、患部の状態に合わせて使い分けることもできます。本記事では、両製品のクリーム剤を比較しています。2週間ほど使っても改善しない場合は、自己判断で使い続けず皮膚科を受診してください。

*剤形は製品によって異なります。ブテナロックには液・クリーム・スプレー等があり、ラミシールにはクリームのほか液等があります。お求めの際は、お手元の製品の表示でご確認ください。

オンラインで購入する場合は、こちらからどうぞ。

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剤形ごとの商品リンク

剤形 ラミシールAT ブテナロックVα
液
ラミシールAT液 10g ブテナロックVα液 15mL
クリーム
ラミシールATクリーム 10g ブテナロックVαクリーム 18g
スプレー
なし
ブテナロックVαスプレー 20mL

※迷った場合は、店舗で薬剤師または登録販売者に相談することをおすすめします。

まとめ

ラミシールATクリームとブテナロックVαクリームの共通の系統と、それぞれの主成分・かゆみ止め成分を示す系統図

ラミシールとブテナロックは、どちらもアリルアミン系という同じ系統の抗真菌成分を配合した水虫薬ですが、テルビナフィン塩酸塩とブテナフィン塩酸塩という、成分名としては異なる薬剤です。どちらが優れているかを断定することはできず、体質や使用感の好みによって選び方は変わります。水虫は自己判断が難しい皮膚疾患であるため、2週間程度使用しても改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。

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剤形 ラミシールAT ブテナロックVα
液
ラミシールAT液 10g ブテナロックVα液 15mL
クリーム
ラミシールATクリーム 10g ブテナロックVαクリーム 18g
スプレー
なし
ブテナロックVαスプレー 20mL

注意点:水虫の自己判断には限界があります

水虫は、見た目や症状だけで自己判断することが難しい皮膚疾患です。湿疹やかぶれ、他の皮膚疾患が水虫と似た症状を示すことがあり、水虫ではないのに水虫薬を使い続けてしまうと、かえって症状が悪化する可能性も指摘されています。多くの製品の添付文書には、「2週間くらい使用しても症状がよくならない場合は、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること」といった趣旨の注意が記載されています。自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、症状が改善しない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

同じように自己判断の難しい皮膚トラブルの家庭薬としては、オロナインとマキロンの違いを比較、虫刺されについてはムヒ・ウナコーワの違いを徹底比較もあわせてご覧ください。

備考

  • 本記事は特定商品の購入を推奨・誘導するものではなく、成分の一般的な特徴を客観的に整理した情報提供です。「どちらが優れている」といった優劣の判断を示すものではありません。
  • 記載した成分・用法用量は、2026年9月時点で各社公式サイト・添付文書情報により確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更により内容が変わることがあるため、実際に使用する際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
  • 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断・治療方針を示すものではありません。水虫かどうかの判断や、症状が改善しない場合は、皮膚科を受診してください。

参考情報(調査日: 2026-09-17)

※本記事の内容は上記情報源に基づく執筆時点(2026年9月17日)の情報です。製品の処方・パッケージは予告なく変更されることがあるため、最新情報は各社公式サイト・お手元の添付文書でご確認ください。

プロフィール
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「くすり博士」として本ブログを運営しています。製薬企業に10年以上勤務してきた製剤研究者で、薬学博士(Ph.D.)を取得しています。専門は剤形設計や徐放性製剤(薬の効き方をコントロールする技術)といった製剤技術全般です。くすりの魅力、特に剤形開発の面白さを多くの方に知ってもらいたいという思いから、市販薬の解説・処方薬の作用機序・製剤の豆知識を発信しています。

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