サロンパスシリーズの違いを徹底比較

肩こり・腰痛
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⚠️ 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。

1行でいうと

サロンパス(無印)とサロンパスEXは、配合されている鎮痛成分の種類そのものが異なります。成分の違いと、湿布に共通する注意点を整理しました。

  • ドラッグストアで「サロンパス」の棚を見て、無印とEXの違いが分からなかった方
  • 肩こり・腰痛の湿布を、成分から選びたい方
  • 貼付剤(湿布)の使用上の注意を正しく知りたい方

「サロンパス」と「サロンパスEX」、成分が違います

サロンパスは長く親しまれてきた貼付剤(湿布)のブランドですが、「サロンパス」と「サロンパスEX」では、配合されている鎮痛成分そのものが異なることをご存じでしょうか。

本記事では、久光製薬の公式情報をもとに、両者の違いを整理していきます。

2製品の成分比較

項目 サロンパス(無印) サロンパスEX(温感)
主成分(膏体100g中) サリチル酸メチル10.0g インドメタシン3.5g
その他の成分 l-メントール、
ビタミンE酢酸エステル
l-メントール等(温感タイプは血行促進感を伴う)
対象年齢の目安 保護者の指導監督のもとで使用(比較的幅広い年齢) 11歳未満は使用しないこと
リスク区分 第3類医薬品 第2類医薬品

(※「NSAIDs(エヌセイズ)」とは、非ステロイド性抗炎症薬と呼ばれる成分群の総称です。インドメタシンはこのNSAIDsの一種で、炎症の原因となる物質(プロスタグランジン)の産生を抑えることで痛みを和らげます。サリチル酸メチルは、鎮痛作用を持つ成分ですが、NSAIDsとは異なる系統に分類されます。)

この2製品の最大の違いは、サロンパス(無印)がサリチル酸メチルを主成分とするのに対し、サロンパスEXはインドメタシンというNSAIDs系の成分を主成分としている点です。この成分の違いにより、対象年齢やリスク区分も異なります。

選び方の一般的な考え方

用途を踏まえると、次のような整理ができます。

  • 比較的軽い肩こり・筋肉の張りに、家族で使いたい→ サロンパス(無印)のような製品が候補になります
  • しっかりとした鎮痛効果を求めたい→ インドメタシンを配合したサロンパスEXのような製品が候補になります
  • 患部を温めながら使いたい→ 温感タイプが候補になります(血行促進感を伴う清涼成分の配合によるものです)

ただし、これはあくまで一般的な傾向です。ぜんそくを起こしたことがある方は、インドメタシン等のNSAIDs系の外用薬で症状が誘発される可能性があるとされているため、使用を避け、自己判断せず薬剤師に相談してください。

まとめ

サロンパス(無印)とサロンパスEXは、同じブランド名でも配合されている鎮痛成分の種類が異なり、それに伴ってリスク区分・対象年齢も異なります。無印はサリチル酸メチル、EXはインドメタシンというNSAIDs系の成分が主成分です。また、NSAIDs系の外用薬に共通する注意点として、使用部位への紫外線対策も知っておく価値のあるポイントです。

注意点:貼付剤は紫外線への配慮が必要です

インドメタシン等のNSAIDs系の外用鎮痛消炎薬は、貼付・塗布した部位に紫外線が当たることで、光線過敏症(赤み・発疹・かゆみ等の皮膚症状)を起こすことがあるとされています。使用中はもちろん、剥がした後もしばらくの間は、その部位を紫外線に当てないよう注意することが望ましいとされています。屋外での活動が多い時期は、貼付部位を衣類で覆うなどの配慮をするとよいでしょう。この注意点は、フェイタス・バンテリン・ロキソニンS比較で紹介しているNSAIDs系の貼付剤にも共通しています。

ステロイド外用薬の使用上の注意については、リンデロンVsとメディクイックHの違いもあわせてご覧ください。

サロンパスシリーズの違いを徹底比較のイメージ

備考

  • 本記事は特定商品の購入を推奨・誘導するものではなく、成分の一般的な特徴を客観的に整理した情報提供です。「どちらが優れている」といった優劣の判断を示すものではありません。
  • 光線過敏症に関する記述は、NSAIDs系外用薬に共通する一般的な注意事項であり、個別の製品での発生を断定するものではありません。
  • 記載した成分・用法用量は、2026年9月時点で久光製薬公式サイト・添付文書情報により確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更により内容が変わることがあるため、実際に使用する際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
  • 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断・治療方針を示すものではありません。痛みが長引く場合は、自己判断で市販薬を使い続けず医療機関を受診してください。

参考情報(調査日: 2026-09-17)

※本記事の内容は上記情報源に基づく執筆時点(2026年9月17日)の情報です。製品の処方・パッケージは予告なく変更されることがあるため、最新情報は久光製薬公式サイト・お手元の添付文書でご確認ください。

プロフィール
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「くすり博士」として本ブログを運営しています。製薬企業に10年以上勤務してきた製剤研究者で、薬学博士(Ph.D.)を取得しています。専門は剤形設計や徐放性製剤(薬の効き方をコントロールする技術)といった製剤技術全般です。くすりの魅力、特に剤形開発の面白さを多くの方に知ってもらいたいという思いから、市販薬の解説・処方薬の作用機序・製剤の豆知識を発信しています。

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