⚠️ 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。
1行でいうと
ムヒにもウナコーワにも、ステロイドが入っている製品と入っていない製品が混在しています。この区分を知っておくことが、虫刺され薬選びの一番のポイントです。
- ドラッグストアで「ムヒ」「ウナコーワ」の棚を見て、種類が多くて選べなかった方
- 虫刺され薬にステロイドが入っているかどうかを気にしている方
- 子どもや自分の肌に合った虫刺され薬を、成分から選びたい方
ムヒ・ウナコーワとも、ステロイドの有無で製品が分かれる
「かゆいときはムヒ」「ウナコーワを塗っておけば安心」――そんな感覚で選んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、ムヒにもウナコーワにも「ステロイド成分が入っている製品」と「入っていない製品」が混在しています。
- ムヒS(クリーム): ステロイドなし。かゆみ止め成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)が中心
- ムヒアルファEX(クリーム): ステロイド(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)配合。症状が長引きやすい方や、ダニ・ムカデ等の毒虫による虫刺され向け
- 新ウナコーワクール(液体): ステロイドなし。清涼感重視で、蚊による一般的なかゆみ向け
- ウナコーワエースプレミアムL(液体): ステロイド(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)配合。蚊・ダニ・ブユ・ノミ・毛虫・ムカデ等、幅広い虫刺されに対応
なお、ムヒにはこの他に中間的なステロイド濃度の「ムヒアルファSII」等のラインナップもありますが、本記事ではステロイドの有無という軸をシンプルに比較するため、各ブランドの「ステロイドなし」「ステロイドあり」の代表製品に絞って取り上げます。ムヒ・ウナコーワそれぞれの製品ラインナップ全体については、ムヒシリーズの違いを徹底比較・ウナコーワシリーズの違いを徹底比較で詳しく解説しています。
4製品の成分比較
| 項目 | ムヒS | ムヒアルファEX | 新ウナコーワクール | ウナコーワエースプレミアムL |
|---|---|---|---|---|
| ステロイド成分 | なし | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル150mg/100g | なし | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル配合 |
| かゆみ止め成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩1.0g/100g | ジフェンヒドラミン塩酸塩1.0g/100g |
ジフェンヒドラミン塩酸塩2.0g/100mL リドカイン0.5g/100mL |
リドカイン、 ジフェンヒドラミン塩酸塩等 |
| 剤形 | クリーム | クリーム | 液体 | 液体 |
| 対象 | 蚊などの一般的な虫刺され | 長引く症状・毒虫による虫刺され | 蚊による一般的なかゆみ |
蚊・ダニ・ブユ・ムカデ等、 幅広い虫刺され |
ここで注目したいのは、ムヒとウナコーワという異なるブランドでも、「ステロイドなし=軽いかゆみ向け」「ステロイドあり=強い炎症・長引く症状向け」という設計思想は共通している点です。ブランドへのこだわりよりも、症状に応じてステロイドの有無を選ぶことが大切です。
※「ステロイド成分」とは、炎症を強力に抑える作用を持つ成分の総称です。かゆみ止め成分だけでは治まりにくい、赤み・腫れを伴う強い炎症に対して用いられます。ここで紹介したステロイド成分は、皮膚に吸収された後に体内で分解されやすい「アンテドラッグ」型と呼ばれる設計で、全身への影響を抑える工夫がされています。
選び方の一般的な考え方
用途を踏まえると、次のような整理ができます。
- 一般的な蚊による軽いかゆみ
→ 患部に密着させたい場合はムヒS
→ 清涼感がほしい場合は新ウナコーワクールが候補になります - ダニ・ムカデ等の毒虫刺され、症状が長引きやすい
→ 患部に密着させたい場合はムヒアルファEX
→ 清涼感がほしい場合はウナコーワエースプレミアムLが候補になります
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。顔や粘膜に近い部位、赤ちゃんへの使用では、ステロイド非配合品や、使用可能な月齢・年齢を確認したうえでの選択が基本になります。また、何に刺されたか分からない場合や、症状が強い・広範囲に及ぶ場合は、自己判断で強い成分を選ぶのではなく、皮膚科を受診することをおすすめします。
オンラインで購入する場合は、こちらからどうぞ。
まとめ

ムヒもウナコーワも、実際にはステロイドを含まない製品と含む製品が混在するブランドです。ムヒS・新ウナコーワクールはステロイドなしの一般的なかゆみ止め、ムヒアルファEX・ウナコーワエースプレミアムLはステロイド配合で、より強い炎症・かゆみに対応しています。同じブランド名でも中身は大きく異なるため、「いつものムヒ」で済ませず、パッケージの成分表示を確認する習慣をつけることが大切です。ステロイド配合品は長期連用を避け、症状が長引く場合は皮膚科を受診しましょう。
ムヒシリーズ・ウナコーワシリーズそれぞれの全製品ラインナップについては、ムヒシリーズの違いを徹底比較、ウナコーワシリーズの違いを徹底比較で詳しく解説しています。また、龍角散の粉末とダイレクトの違い(龍角散シリーズの違いを徹底比較)や、お腹の薬の違い(ビオフェルミンと正露丸の違いを比較)のように、同じブランド名でも成分・区分が異なるケースは他にもあります。
[PR] 本記事にはアフィリエイト広告を含みます
注意点:ステロイド外用薬の連用は避ける
ステロイド配合の虫刺され薬は、同じ部位に長期間続けて使用しないでください。一般的な目安として、顔には2週間以内、その他の部位でも4週間以内とされることが多く、それを超えて症状が改善しない場合は、自己判断で使用を続けず、医師・薬剤師に相談してください。虫刺され程度の短期間・小範囲の使用であれば、過度に心配する必要はないとされていますが、「効かないから」といって長期間塗り続けることは避けましょう。より強いステロイドを含む外用薬については、リンデロンVsとメディクイックHの違いでも解説しています。
備考
- 本記事は特定商品の購入を推奨・誘導するものではなく、成分・区分の一般的な特徴を客観的に整理した情報提供です。「どれが一番効く」といった優劣の判断を示すものではありません。
- 本記事では、ムヒ・ウナコーワそれぞれの「ステロイドなし」「ステロイドあり」の代表製品に絞って比較しています。各ブランドの全製品ラインナップ(ムヒアルファSII等を含む)については、別記事で解説しています。
- 本記事で紹介した製品に配合されているジフェンヒドラミン塩酸塩は、いずれも外用のかゆみ止めクリーム・液剤です。2026年5月に施行された「指定濫用防止医薬品」制度でジフェンヒドラミンが対象成分に加わっていますが、これは内服薬(睡眠改善薬や一部のかぜ薬等)が対象であり、外用剤は対象外とされています(指定濫用防止医薬品とは何かを参照)。
- 記載した成分・用法用量は、2026年9月時点で池田模範堂・興和の公式サイトにより確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更により内容が変わることがあるため、実際に使用する際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断・治療方針を示すものではありません。症状が長引く場合や悪化する場合は、皮膚科を受診してください。
参考情報(調査日: 2026-09-16)
※本記事の内容は上記情報源に基づく執筆時点(2026年9月16日)の情報です。製品の処方・パッケージは予告なく変更されることがあるため、最新情報は各社公式サイト・お手元の添付文書でご確認ください。






