アレグラFXとアレジオン20の違いを比較

鼻炎・花粉症
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⚠️ 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。

1行でいうと

アレグラFXとアレジオン20は、どちらも医療用医薬品と同じ有効成分・同じ量を配合したスイッチOTCです。違うのは成分の種類そのものと、服用回数・眠気の記載です。

  • 花粉症・アレルギー性鼻炎の市販薬として、アレグラFXとアレジオン20のどちらにするか迷っている方
  • 002(秋の花粉症)・012(パブロン鼻炎シリーズ)を読んで、他社の市販薬も知りたくなった方
  • 医療用医薬品と同成分の市販薬について、正しく理解したい方

花粉症シーズンの定番比較

「アレグラとアレジオン、結局どっちがいいの?」――これは、花粉症シーズンになると繰り返し検索される定番の疑問です。以前当ブログで取り上げた9月のくしゃみは秋花粉かも?ブタクサ・ヨモギに注意やパブロン鼻炎シリーズの違いを徹底比較とあわせて、市販の花粉症薬選びの選択肢として整理しておく価値があるテーマでしょう。

この2製品は、パブロン鼻炎シリーズで紹介した「クラリチンEX」と同じく、医療用医薬品の有効成分をそのままの量で市販薬に転用した、いわゆるスイッチOTCです。まずは、それぞれの基本情報を確認していきます。

2製品の基本情報比較

項目 アレグラFX アレジオン20
有効成分 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩
分量(1回あたり) 60mg 20mg
対象年齢 15歳以上 15歳以上
用法・用量 1回1錠を1日2回 1回1錠を1日1回・就寝前
製造販売元 久光製薬 エスエス製薬
対応する医療用医薬品 アレグラ錠60mg アレジオン錠20
眠気に関する添付文書の記載 明確な記載はない あり(服用後は運転等に注意)

この表から分かる最大の違いは、成分の種類と服用回数です。アレグラFXは1日2回、アレジオン20は1日1回・就寝前という服用方法の違いがあり、これは眠気の出やすさとも関係していると考えられています。

選び方の一般的な考え方

用途を踏まえると、次のような整理ができます。

  • 日中の眠気をできるだけ避けたい、運転や仕事がある
     → 添付文書上、眠気の記載がないアレグラFXが候補になります
  • 飲み忘れを防ぎたい、1日1回で済ませたい
     → アレジオン20が候補になります(ただし、就寝前の服用が前提です)

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、実際の眠気の出方・効き方には個人差があります。持病がある方、他の薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で選ばず、薬剤師に相談してください。

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まとめ

アレグラFXとアレジオン20の成分・服用回数・眠気の記載を比較した図解

アレグラFXとアレジオン20は、どちらも医療用医薬品と同じ有効成分・同じ量を配合したスイッチOTCですが、成分の種類自体(フェキソフェナジンとエピナスチン)が異なり、服用回数も1日2回と1日1回で異なります。眠気の記載の有無という違いもありますが、これはあくまで一般的な傾向であり、個人差があることを踏まえておく必要があります。医療用と同成分同量であることは、処方薬からの自己判断切り替えを意味するものではない、という点が最も重要な注意点です。

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注意点:医療用と同成分同量というスイッチOTCの位置づけ

ここが、この2製品を理解するうえで最も大切な注意点です。

アレグラFXとアレジオン20は、いずれも医療用医薬品と同じ成分・同じ量が配合されているという客観的な事実であり、「医師の処方から自己判断で市販薬に切り替えてよい」ということを意味するものではありません。現在、医師の処方でアレルギー性鼻炎の薬を服用している方は、自己判断で市販薬への切り替えや併用を行わず、必ず医師・薬剤師に相談してください。

また、どちらも第2世代の抗ヒスタミン成分(脳への影響が比較的少なく、眠気が出にくいとされる世代の成分)ですが、「眠気が出にくい」というのはあくまで傾向であり、体質によっては眠気を感じる場合もあります。服用後の運転・機械の操作は、添付文書の注意を確認したうえで判断してください。

医療用と同成分同量のスイッチOTCは他にもあり、胃腸薬のガスター10・太田胃散・キャベジンの違いでも同様の注意点を解説しています。

備考

  • ※「スイッチOTC」とは、医療機関で処方されていた医療用医薬品の成分を、薬局・ドラッグストアで購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)に転用したものを指します。
  • 本記事は特定商品の購入を推奨・誘導するものではなく、成分・処方の一般的な特徴を客観的に整理した情報提供です。「どちらが優れている」といった優劣の判断を示すものではありません。
  • アレグラFX・アレジオン20に関する記述は、有効成分が医療用医薬品と同一であるという客観的事実の説明であり、処方薬からの切り替え・併用を推奨するものではありません。現在治療中の方は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
  • 記載した成分・用法用量は、2026年9月時点で各社公式情報・添付文書情報により確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更により内容が変わることがあるため、実際に使用する際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
  • 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断・治療方針を示すものではありません。症状が続く場合や心配な場合は、医療機関を受診してください。

参考情報(調査日: 2026-09-16)

  • アレグラFX成分・用法用量に関する参考: 医療用医薬品「アレグラ錠60mg」添付文書情報(日経メディカル処方薬事典等での確認)
  • アレジオン20成分・用法用量に関する参考: 医療用医薬品「アレジオン錠20」添付文書情報(MedPeer等での確認)、一般用医薬品アレジオン20の用法情報
  • 002(秋の花粉症)、012(パブロン鼻炎シリーズ)(当ブログ関連記事)

※本記事の内容は上記情報源に基づく執筆時点(2026年9月16日)の情報です。製品の処方・パッケージは予告なく変更されることがあるため、最新情報は各社公式サイト・お手元の添付文書でご確認ください。医療用医薬品の添付文書情報は一般用医薬品(OTC)とは記載様式が異なるため、実際の使用にあたってはOTC製品の添付文書を必ずご確認ください。

プロフィール
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「くすり博士」として本ブログを運営しています。製薬企業に10年以上勤務してきた製剤研究者で、薬学博士(Ph.D.)を取得しています。専門は剤形設計や徐放性製剤(薬の効き方をコントロールする技術)といった製剤技術全般です。くすりの魅力、特に剤形開発の面白さを多くの方に知ってもらいたいという思いから、市販薬の解説・処方薬の作用機序・製剤の豆知識を発信しています。

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