⚠️ 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。
1行でいうと
リンデロンVsは市販のステロイド外用薬の中でも強い部類の「ストロング」ランク、メディクイックHは体内で分解されやすいアンテドラッグ型のステロイドを配合しています。ランクと注意点を整理しました。
- かゆみ・湿疹の市販薬として、リンデロンVsとメディクイックHのどちらにするか迷っている方
- 市販のステロイド外用薬の「強さ」の違いが気になる方
- 医療用医薬品と同成分の市販薬について、正しく理解したい方
ステロイド外用薬にも「強さ」の違いがあります
かゆみ・湿疹の市販薬を選ぶとき、「ステロイドが強いか弱いか」を気にする方は多いのではないでしょうか。リンデロンVsとメディクイックHは、どちらもステロイド成分を配合した市販薬ですが、実はステロイドとしての強さのランクが異なります。
本記事では、両者の成分・ランク・使用上の注意を整理していきます。
2製品の基本情報比較
| 項目 | リンデロンVs | メディクイックH(ゴールド等) |
|---|---|---|
| 主なステロイド成分 | ベタメタゾン吉草酸エステル | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA) |
| 主な対象症状 | 湿疹、 皮膚炎、 あせも、 かぶれ、 かゆみ、 しもやけ、 虫さされ、 じんましん |
頭皮の湿疹・かゆみ等(製品により対象が異なる) |
| 剤形 | 軟膏・クリーム・ローション | 軟膏・液体等 |
| 製造販売元 | シオノギヘルスケア | ロート製薬 |
| ステロイドのランク | ストロング(市販薬の中でも強い部類) | ミディアム相当とされるアンテドラッグ型 |
| 対応する医療用医薬品 | リンデロン-V軟膏等 | (PVAは複数の市販薬に採用される成分) |
(※「アンテドラッグ」とは、皮膚に吸収された後、体内で速やかに分解されて作用が弱まるよう設計されたステロイド成分のことです。全身への影響を抑える工夫がされています。「ランク」とは、ステロイド外用薬の抗炎症作用の強さを5段階程度に分類したものです。)
この2製品の最大の違いは、リンデロンVsが医療用医薬品と同じ「ベタメタゾン吉草酸エステル」を同じランクのまま配合したスイッチOTCであるのに対し、メディクイックHは体内で分解されやすいよう設計されたアンテドラッグ型のステロイドを使っている点です。市販のステロイド外用薬の中では、リンデロンVsは特に強い部類に位置づけられます。
選び方の一般的な考え方
用途を踏まえると、次のような整理ができます。
- 医師の指導のもとでステロイド外用薬を使った経験があり、しっかりとした効果を求める→ リンデロンVsのようなストロングランクの製品が候補になります(ただし後述の注意点を必ず確認してください)
- 初めてステロイド外用薬を使う、穏やかな作用のものから試したい→ メディクイックHのようなアンテドラッグ型の製品が候補になります
- 顔など皮膚の薄い部位に使いたい→ より作用の穏やかな製品を選ぶか、事前に薬剤師に相談することをおすすめします
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。症状の原因(虫刺されなのか、他の皮膚疾患なのか)によっても向き不向きが変わるため、判断に迷う場合は自己判断せず、薬剤師・皮膚科に相談してください。
まとめ
リンデロンVsとメディクイックHは、どちらもステロイド成分を配合した市販薬ですが、リンデロンVsは医療用医薬品と同じストロングランクのステロイドを配合したスイッチOTC、メディクイックHは体内で分解されやすいアンテドラッグ型のステロイドを配合した製品という違いがあります。リンデロンVsは市販のステロイド外用薬の中でも強い部類に位置づけられるため、使用期間・部位の注意を守り、医療用と同成分同ランクであることが自己判断での切り替えを意味するものではない点を、あわせて押さえておきましょう。
注意点1:リンデロンVsは医療用と同ランクのスイッチOTCです
ここが、この2製品を理解するうえで最も大切な注意点です。
リンデロンVsは、医療機関で処方される医療用医薬品「リンデロン-V」と同じ有効成分・同じランクのステロイドを配合したスイッチOTCであり、「医師の処方から自己判断で市販薬に切り替えてよい」ということを意味するものではありません。現在、医師の処方でステロイド外用薬を使用している方は、自己判断で市販薬への切り替えや併用を行わず、必ず医師・薬剤師に相談してください。
注意点2:使用期間・部位に注意してください
リンデロンVsの公式サイトによると、5〜6日間使用しても症状がよくならない場合や悪化した場合は使用を中止し、専門家に相談することとされており、1週間以上続けて使用しないことが目安とされています。ステロイド外用薬は、症状が改善したにもかかわらず自己判断で長期間・広範囲に使い続けることは避け、決められた使用方法を守ることが大切です。より穏やかなステロイド外用薬については、ムヒ・ウナコーワの違いを徹底比較でも取り上げています。
医療用と同成分同量のスイッチOTCという位置づけは、胃腸薬のガスター10・太田胃散・キャベジンの違いとも共通しています。また、肩こり・腰痛の外用薬については、サロンパスシリーズの違いを徹底比較もご覧ください。

備考
- 本記事は特定商品の購入を推奨・誘導するものではなく、成分・ランクの一般的な特徴を客観的に整理した情報提供です。「どちらが優れている」といった優劣の判断を示すものではありません。
- リンデロンVsに関する記述は、有効成分・ランクが医療用医薬品と同一であるという客観的事実の説明であり、処方薬からの切り替え・併用を推奨するものではありません。現在治療中の方は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
- 記載した成分・用法用量は、2026年9月時点で各社公式サイト・添付文書情報により確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更により内容が変わることがあるため、実際に使用する際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断・治療方針を示すものではありません。症状が長引く場合や心配な場合は、皮膚科を受診してください。
参考情報(調査日: 2026-09-17)
- シオノギヘルスケア「リンデロンVs」公式サイト
- シオノギヘルスケア「リンデロンVsの正しい使い方」
- シオノギヘルスケア「使用期間の目安は?」FAQ
- ロート製薬「メンソレータムメディクイックHゴールド」製品情報
※本記事の内容は上記情報源に基づく執筆時点(2026年9月17日)の情報です。製品の処方・パッケージは予告なく変更されることがあるため、最新情報は各社公式サイト・お手元の添付文書でご確認ください。


