⚠️ 本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。
1行でいうと
指定濫用防止医薬品の対象成分は、総合感冒薬・鎮咳去痰薬・解熱鎮痛薬・睡眠改善薬など、多くの定番市販薬に配合されています。厚生労働省・各社公式情報をもとに、カテゴリ別に対象成分を一覧で整理しました。
- ドラッグストアの棚にある製品が「指定濫用防止医薬品」に該当するか確認したい方
- 家族の常備薬を選ぶ際に、対象成分の有無をカテゴリ別に見比べたい方
- 各製品の詳しい成分解説記事を探している方
この一覧の見方
指定濫用防止医薬品制度の対象成分は、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6成分(従来からの対象)に加え、2026年5月1日の改正でデキストロメトルファン、ジフェンヒドラミン(いずれも外用剤を除く)の2成分が加わり、合計8成分となっています。制度の背景や販売ルールの詳細は、指定濫用防止医薬品とは何かで解説しています。
以下の一覧は、当ブログで実際に成分を確認した製品を中心に、カテゴリ別(総合感冒薬・鎮咳去痰薬・睡眠改善薬・解熱鎮痛薬)にまとめたものです。当ブログですでに詳しく解説している製品にはリンクを設置しています。まだ記事化していない製品も、一次情報で確認できた範囲で参考として掲載していますが、その場合は「当ブログでは未解説」と明記しています。
成分・用法用量は執筆時点(2026年9月)で各社公式サイト・PMDA添付文書情報・厚生労働省公表情報により確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更により内容が変わることがあるため、実際に購入・使用する際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
総合感冒薬(かぜ薬)カテゴリ
| 製品名 | 製造販売元 | 該当する対象成分 | 詳細記事 |
|---|---|---|---|
| パブロンゴールドA、 SゴールドW〈錠〉 |
大正製薬 | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
パブロン風邪薬シリーズの違いを徹底比較 |
| パブロンSα〈錠〉 | 大正製薬 | メチルエフェドリン、 デキストロメトルファン(2026年5月に追加された対象成分) |
同上 |
| パブロン50錠 | 大正製薬 | 該当なし(対象成分不使用) | 同上 |
| 新ルル-A錠s、 新ルルAゴールドs |
第一三共ヘルスケア | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
新ルルAシリーズの違いを徹底比較 |
| 新ルルAゴールドDXα | 第一三共ヘルスケア | メチルエフェドリン、 デキストロメトルファン(2026年5月に追加された対象成分) |
同上 |
| ベンザブロックSプレミアムDX(鼻)、 Lプレミアムdx(のど) |
アリナミン製薬 | プソイドエフェドリン、 デキストロメトルファン(2026年5月に追加された対象成分) |
ベンザブロックシリーズの違いを徹底比較 |
| ベンザブロックIPプレミアムdx(熱) | アリナミン製薬 | メチルエフェドリン、 デキストロメトルファン(2026年5月に追加された対象成分) |
同上 |
| ベンザブロックTプレミアムdx(せき) | アリナミン製薬 | メチルエフェドリン、 ジヒドロコデイン |
同上 |
| エスタック総合感冒 | エスエス製薬 | メチルエフェドリン、 デキストロメトルファン(2026年5月に追加された対象成分) |
エスタックシリーズの違いを徹底比較 |
| 新エスタック顆粒 | エスエス製薬 | ジヒドロコデイン | 同上 |
| エスタックイブ、 イブファイン、 EXネオ |
エスエス製薬 | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
同上 |
| ストナEX錠 | 佐藤製薬 | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
ストナシリーズの違いを徹底比較 |
| ストナファミリー | 佐藤製薬 | デキストロメトルファン(2026年5月に追加された対象成分。コデイン類・メチルエフェドリン類・カフェインは不使用) | 同上 |
| 新コンタック総合かぜ薬エース | Haleon | メチルエフェドリン | コンタックシリーズの違いを徹底比較 |
| 新コンタックかぜ総合DX、 かぜEX持続性、 かぜアタックコア |
Haleon | 記載なし(公式に「コデイン無配合」と明記) | 同上 |
| ルルアタックEX | 第一三共ヘルスケア | ジヒドロコデイン(1日量48mg)、 メチルエフェドリン(1日量120mg) |
当ブログでは未解説(添付文書等でご確認ください) |
| プレコール持続性カプセル | 第一三共ヘルスケア | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
当ブログでは未解説(添付文書等でご確認ください) |
鎮咳去痰薬(せき止め薬)カテゴリ
| 製品名 | 製造販売元 | 該当する対象成分 | 詳細記事 |
|---|---|---|---|
| エスエスブロン錠 | エスエス製薬 | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
咳止め市販薬3製品の違いを比較 |
| パブロンSせき止め | 大正製薬 | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
同上 |
| ベンザブロックせき止め錠 | アリナミン製薬 | ジヒドロコデイン、 メチルエフェドリン |
同上 |
| プレコール持続性せき止めカプセル | 第一三共ヘルスケア | メチルエフェドリン、 デキストロメトルファン(2026年5月に追加された対象成分) |
当ブログでは未解説(添付文書等でご確認ください) |
睡眠改善薬・鼻炎薬カテゴリ(ジフェンヒドラミン配合の内服薬)
2026年5月の制度改正では、鎮咳成分のデキストロメトルファンとあわせて、抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミン(内服薬に限る。かゆみ止めクリーム等の外用剤は対象外)も新たに追加されました。睡眠改善薬や一部の鼻炎薬・かぜ薬に配合されている成分のため、あわせて確認しておきたいカテゴリです。
| 製品名 | 製造販売元 | 該当する対象成分 | 詳細記事 |
|---|---|---|---|
| ドリエル | エスエス製薬 | ジフェンヒドラミン塩酸塩(2026年5月に追加された対象成分) | ドリエルとリポスミンの違いを検証 |
| リポスミン | 皇漢堂製薬 | ジフェンヒドラミン塩酸塩(2026年5月に追加された対象成分) | 同上 |
なお、ムヒSなどのかゆみ止めクリームに配合されているジフェンヒドラミン塩酸塩は外用剤であるため、この制度の対象には含まれません。同じ成分名でも、内服薬か外用剤かによって扱いが異なる点に注意してください。
解熱鎮痛薬カテゴリ
| 製品名 | 製造販売元 | 該当する対象成分 | 詳細記事 |
|---|---|---|---|
| ナロンエースT | 大正製薬 | ブロモバレリル尿素 | ナロンエースTとプレミアムの違いを比較 |
| ナロンエースプレミアム | 大正製薬 | ブロモバレリル尿素 | 同上 |
| イブA錠、 A錠EX、 クイック頭痛薬、 クイック頭痛薬DX |
エスエス製薬 | 該当なし(鎮静成分は配合するが対象成分は不使用) | イブシリーズの違いを徹底比較 |
この一覧を見ると、同じブランド内でも製品によって対象成分の有無が分かれていることが分かります。「風邪薬・咳止め薬だから一律に規制対象」というわけではなく、配合されている個別の成分によって扱いが決まる点がポイントです。
一覧に載っていない製品について
本記事の一覧は、当ブログで成分を確認できた代表的な製品を中心にまとめたものであり、市場に流通するすべての対象製品を網羅するものではありません。厚生労働省の資料によれば、対象成分を含む一般用医薬品は1,000品目を超えるとされています。一覧にない製品を購入する際は、外箱や添付文書の成分表示を確認するか、薬剤師・登録販売者に確認することをおすすめします。
なお、この一覧は「どの製品を選ぶべきか」を示すものではありません。対象成分の有無だけで効き目の優劣が決まるわけではなく、症状や体質に合った製品を選ぶことが大切です。選び方に迷う場合は、薬剤師・登録販売者に症状を伝えて相談してください。
依存・乱用が心配なときの相談先
市販薬の使いすぎが心配な場合や、身近な方の様子が気にかかる場合は、かかりつけの医療機関・薬局にまず相談することが基本です。各都道府県・政令指定都市に設置されている精神保健福祉センターでも、薬物やアルコールなどの依存に関する一般的な相談を受け付けています。詳しくは、指定濫用防止医薬品とは何かでも触れていますので、あわせてご覧ください。

まとめ
指定濫用防止医薬品の対象成分は、総合感冒薬・鎮咳去痰薬・睡眠改善薬・解熱鎮痛薬といった幅広いカテゴリの市販薬に配合されています。同じブランド内でも、製品ごとに対象成分の有無が分かれている点に注意が必要です。2026年5月の制度拡大でデキストロメトルファン・ジフェンヒドラミンが加わったことで、従来は対象外だった一部の咳止め成分・睡眠改善薬の成分も新たに対象となっている点も押さえておきましょう。本一覧はあくまで成分の該当有無を客観的に整理したものであり、購入を推奨・誘導する意図はありません。用法・用量を守って使用し、症状が長引く場合や心配な点がある場合は、医療機関・薬剤師にご相談ください。
備考
- 本記事は特定商品の購入を推奨・誘導するものではなく、成分の該当有無を客観的に整理した情報提供です。対象商品の入手を助長する意図はありません。制度そのものの詳しい解説は、指定濫用防止医薬品とは何かで行っています。
- 一覧中の「当ブログでは未解説」の製品については、成分の一次情報(公式製品ページ)を確認のうえ掲載していますが、詳細な解説記事は用意していません。購入・使用の際は必ずお手元の製品の添付文書をご確認ください。
- 成分の依存性・乱用リスクに関する記述は、制度を理解するための啓発的な説明にとどめており、過量摂取の具体的な方法等を示唆する意図は一切ありません。
- 記載した成分・用法用量は、2026年9月時点で各社公式サイト・PMDA添付文書情報・厚生労働省公表情報により確認したものです。製品のパッケージリニューアルや処方変更、販売終了により内容が変わることがあります。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状の診断・治療方針を示すものではありません。市販薬の使用について心配な点がある場合は、医療機関・薬剤師、精神保健福祉センター等の相談窓口にご相談ください。
参考情報(調査日: 2026-09-20)
- 厚生労働省「2026年5月1日施行の医薬品販売制度の改正内容をご紹介します」
- 第一三共ヘルスケア「厚生労働省告示によるお知らせ『指定濫用防止医薬品』の指定および使用上の注意改訂」
- 第一三共ヘルスケア「ルルアタックEX」製品情報
- 第一三共ヘルスケア「プレコール持続性カプセル」製品情報
- 第一三共ヘルスケア「プレコール持続性せき止めカプセル」製品情報
- 岡山県「指定濫用防止医薬品に関する制度改正について(令和8年5月1日施行)」
- エスエス製薬「ドリエル」製品情報
- 皇漢堂製薬「リポスミン」基本情報・添付文書情報(データインデックス)
※本記事の内容は上記情報源および当ブログ内の各記事の調査時点の情報に基づく執筆時点(2026年9月20日)のものです。製品の処方・パッケージ・販売状況は予告なく変更されることがあるため、最新情報は各社公式サイト・お手元の添付文書でご確認ください。


